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第35回「もしかして幸せ?」

かっぱです。
僕は呼び止めた アイツに言いたい事があったのです。
「人間界に たった二匹のかっぱ同士
僕達 また一緒にやって行けると思うの! 」
そう言うとアイツは
「仕方ない… 俺がいないと
また 変な人間に 捕まりそうだから
見張っててやるぜ!」
などと 言ってくれました。

人並みの生活を求めて 人間界を彷徨い歩くこと数年…
僕は初めて 本当に仲間だ!と
呼べる絆を 作れた気がするのです。
憧れだった 人間界は とても恐ろしい所です。
これからも きっと 騙されたり
嫌な目にあう事が たくさんあるでしょう。
でも 僕は たった 一匹だけでも
本当の仲間だと呼べる かっぱがいれば
なんだか これからも この人間界で
どうにか こうにか やっていけそうな 気がするのです。
…もしかして僕は なんだかんだで 人並みの生活どころか
人並みより ちょっとだけ
幸せな生活を もう手にしているのかもしれません。
「人はよく 不平不満を 口にします。
友達も、 食べ物も、 お金も、 住む家も持っていて、
みんな 実はとっても恵まれているのに…。
僕は 1人だけでも仲間がいて、 きゅうりが 食べられる…!
それだけでも 僕は 十分恵まれていると 思うのです。」
− 第一部完 −
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